チーム医療のくすり(その12)
どーもです。
また俳人にこだわってしまったアキヤマでした。
チームを作り上げることで、僕の中にあったいくつもの悩み迷いは消し去ることができました。
いろいろありました。
そして僕の見えなかった世界というのは、まさに咬合でした。
そして咬合のおもしろいくらい隠されている秘密が見えてきた時、そして咬合がいかにこの国では、いえもしかしたら世界中でおろそかにされているかが見えた時、私はまたインプラントを始める勇気を持ったのです。
今私が師事させていただいているのは米国歯科大学院同窓会(JSAPD)の学術担当の藤川先生になります。彼は私にとり言うなれば舘ひろしが渡哲也に陶酔し、おもわず石原裕次郎から誤解をうけた関係に似ています。
藤川先生は僕の先輩にあたります。
舘ひろしも渡哲也に陶酔して石原軍団に入ったそうです。舘さんにとって渡哲也は尊敬すべき先輩であり、大恩人だったそうです。だから挨拶する順番は渡さんであり、次に石原裕次郎さんだったそうです。石原さんも心が広く、そういう舘さんの行動を僕の想像ですが小生意気と思いながらも笑って迎え入れて下さっていたそうです。あるとき舘さんは石原裕次郎さんに機会があり、本音を話したそうです。石原という太陽を真正面に受けているのは渡哲也のはずです。それでこそ石原軍団が成り立つのだと、もし僕が斜めの位置に立てばその瞬間から石原軍団ではないような気がするのです。石原を真正面に受け止めるべきなのは渡であり、渡を真正面に受け止めなければいけないのは舘でなければならない、それでこそ石原軍団だ。その言葉を聞いた時、石原裕次郎さんはニヤッと笑って舘さんを受け入れてくれたそうです。
今、僕の母校の伊藤公一先生は歯周病学会を引っ張っている一人です。石原軍団のように例えるとするならば日大歯周病軍団の総帥なのです。僕にとり、公一先生を真正面に受け止めているのが藤川先生だとするならば藤川先生を真正面に受けるのは秋山でなければならないのです。
これが僕の美学なのです。
公一先生からは(やさしく心強くたのもしい教授です。)指導医を目指せと声をかけて頂きました。それは天にも昇る気持ちでした。インプラントの診断に対して今は必ず藤川先生に相談するようにしています。これが僕の選んだ指導医の監督下のもとで安全確実に物事を進めるための僕なりのもう一つのチーム編成なのです。僕なりの診断を持っていくたびに(インプラントについてはどう安全に診断を進めているかは別のコーナーでご紹介したいと思っています。)叱咤激励されます。
そしてその度に言われます。
“アキちゃんもずいぶん分かってきたけどまだまだだよ。精進せい”
やはりこの言葉を聞くと天にも昇る気持ちを抑えて、石原軍団ならぬ日大歯周病軍団の一員としては公一先生のありがたい言葉の前にフジ川に認めてもらうことから始めないといけない。そんな気持ちにさせて頂く秋山歯科にとり、大事な重鎮、言うなれば顧問というべき先生なのです。
これが現在のところ、私秋山浩教の精一杯頑張ったチーム医療体制なのです。
最後に次の章からはチーム医療による症例と、どんな戦いを経て健康を回復させたかご紹介させて頂ければと思います。
長い章お付き合いいただきありがとうございました。
ぜひまた、お会いしましょう。