それも、全ては歯磨きからと、言い切っていいのかな?
歯周病になり、ブラッシング指導を受け、治らないが為に、宗教のように、そのうち、“歯ブラシの圧が強すぎ!!”と言われた経験がある方がいらっしゃるかも知れません。
悲しいですよね、何をやっても治らず、挙句にこのように言われたら…
少し、歯ブラシの話題を入れたので、別のお話を紹介してみたく思います。
歯ブラシに重きをおかれなくなると、それはそれで、どうも調子が悪いようですので…
僕は、歯周病専門医であるので、やはり、紹介したく思います。
例えば、歯茎の退縮は、治らないものと言われています。そして、現行では、確実性に関しては、私自身は、疑問符を置いていますが、歯肉移植にて、退縮した歯茎を治す方法があります。
僕は、日大歯周科の出身になります。
歯肉退縮とブラッシングの関係という研究を後輩がやっておりました。そして、圧のコントロールで、歯肉退縮が収まり、歯肉が戻ったという発表を出した人間がおります。
アメリカさんまで、その成果の、発表依頼が来たぐらいです。

ですので、歯磨きだけは、さぼらず行ってくださいね。
それと、正しい磨き方、ぜひ覚えられてくださいね。
例え、それが、どんなに、今のあなたにとり、苦しい作業であろうとも…
さて、気を変えて、話を戻していきましょう。
僕は悲しい事をいわれ、悔しく、口惜しい思いをされた患者の声を、知っています。
僕は、歯磨きに希望を持てなくなった患者を知っています。
多分、魂の叫びを聞いた経験があるせいかなって思うのです。
当然だと思います。
それは、細菌が要因の全てであるのならば、細菌主体の治し方に絶対の間違いは、ない!! そう言い切って、僕はいいと思います。
でも、その要因が、免疫応答によるもので、それが、細菌が原因でないとすれば、主となる要因が別の事項ならば、その治し方だけでは、無理があると思うのです。
そこで、モレキュラーミミクリイ(molecular mimicry)の考え方を紹介してみたく思うのです。
ま、よろしければ、次の章をご覧ください。肩ひじ張らず、茶でもすすりながら、(あるいは、そんな気分で)、どうぞ、ご覧ください。